〜正しいことは、正しくない時がある〜
仕事だったり勉強だったり家庭だったり、私たちは人それぞれ生きる 環境おかれた場所があると思います。でも、その場所は今、アナタにとって過ごしやすい場所でしょうか?
案外、過ごし難(にく)かったりしませんか?
ゆっくりその過ごし難さを省(かえり)みると、それは人間関係に行き当たりませんか。
私は、その人間関係の辛(つら)さは、自分がその人と会い、自分が正しいと思い、相手が間違っているという決めつけに、由来をしていると考えます。
これは、とある会社で起こった出来事です。ご自身と照らし合わせて一度、考えてみてください。
相田(あいだ)さんはものすごく有名な大学の成績優秀者のみがいける学科を卒業されて、物事の考え方が鋭い方です。言われていることには必ず利があり、聞く方は「なるほどな、それならばやった方が良い」と、納得できるお話しをされます。ただ、空気が読めないところがあります。 そんな相田さんですが、たった一人、絶対にダメな人がいます。それが松平さんです。
松平さんは、のほほんとして、みんなのムードメーカーです。 仕事は出来ませんが、真面目であり、人に対する優しさを持っております。けれども、松平さんも相田さんのことが絶対にダメで、二人が一緒の場に居合わせると、何かにつけ、人を巻き込んで喧嘩をするほどです。
ある時です。
会社の大きなプロジェクトの最中でした。それは同時に会社の会計の重要な期限も迫っていたのです。 みんなで一生懸命プロジェクトを進めている中、相田さんは1人会計のことをやり始めたのです。皆さん「今の時間ではない。時間をずらせばいいのに」と、思ったのですが、思い込みの強い相田さんは会計を始めて止まりません。そこで、松平さんが行って「相田さん、今はみんなで大きなプロジェクトをやる時です。確かに会計も大切ですが、時間をずらして、みんなでやればいいじゃないですか。無理して今やる必要はないでしょう」と、相田さんに伝えました。その声に周りの何人かも「相田さん、今やめときましょうよ。こっちのプロジェクトをみんなでやりましょう」と、声を掛けます。
ですが相田さんは、一切その声を無視して、自分の会計のことに専念しています。仕方なく、みんなは プロジェクトを相田さんの分まで補って、そのプロジェクトを完遂させました。
皆さん疲れて、身動きがとれない状況でした。そんな中、会計をやっていた相田さんが来て、「何を皆さん、休んでいるんですか。まだやらなくちゃいけないことがあるでしょ」と言って会計の仕事を提示したのです。皆さん、心の中で、カチン、ときました。
それからというもの皆さんの相田さんに対する印象は悪くなり、言うこと為(な)すことが鼻につくようになっていき、段々と相田さんを敬遠するようになっていったのです。しばらくして、相田さんは部署を移動しました。
確かに、やらなくちゃいけないことが重なる時はあると思います。けれども、それに順番をつけてやる必要があるのではないでしょうか。また、もっと大切なのは、皆さんの賛同を得ることが非常に重要だと思います。
会社、社会、小さくては一つの部署、班だったりするのかもしれません。これは「一人一人の人間」で構成されています。一人一人、心を持って活動をしています。その心を無視してやることは、決して得策ではありません。正しいことでも、みんなの気持ちが、それに賛同されなければ正しいと言えない時があります。
どうぞ、この相田さんの話しを参考にしていただき、多くの方の同意を得られて素晴らしい環境を作り、大きな仕事を成して、幸せな環境を作り上げていただきたいと願っています。
では、皆さんの心を見抜く「周りを見る力」を養うためにはどうしたらいいのでしょうか?
「周りを見る力」を養うには、
- 毎日掃除を行うこと。
- 落ち着いて物事を観察する目を養う為に瞑想を行うこと。
この二つの実践をおススメします。
掃除を毎日続けていると、些細な変化に気付けるようになります。全く一緒の光景でも、少しですが変化をしているのです。掃除を続けていると、普段気付かない細部に目が行き届くようになります。
また、瞑想をしていると、自然と普段から落ち着いて物事を考えられるようになってきます。微細な変化を感じても、考えなければ、その変化を自分に受け入れることが出来ません。
どうぞ、この二つを実践してみてください。必ず、素晴らしい環境をアナタは手に入れることが出来るでしょう。
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