仏教に学ぶ、今を生きる智慧:「毒箭」が指し示す「本当の幸せ」とは?

 

「本当に大切なこと、なおざりにしていませんか?」

 この言葉に、思わず「ドキッ」とした方もいるのではないでしょうか。

 私自身、この言葉を投げかけられると胸が締め付けられるような気持ちになります。日々の忙しさに追われていると、いつの間にか、心の中にあった「本当に大切なもの」をどこかに置き忘れてしまったように感じることはありませんか?

 そして、残念ながらその予感は、案外当たっているのかもしれません。

 今日は、周りの意見に流され、結果的に実家の家業を失い、会社でも評価を落としてしまった新橋さんの物語をご紹介したいと思います。

新橋さんの物語:見過ごした「大切な時」

 新橋さんのご実家は、代々続く農家でした。経済的な不足があったわけではありませんが、「一度、都会で働きたい」という強い思いから、新橋さんは大学卒業後すぐに大阪で就職されました。

 サラリーマンとして約5年が過ぎ、結婚もして生活も安定してきた頃、「そろそろ実家の農家を継ごうかな」という気持ちが芽生えました。

 そこで会社の上司に退職の意を伝えたところ、上司から「新橋さん、若い人もあまり入ってこないから、もう1年だけ待ってもらえないか?」と頼まれました。人の良い新橋さんは、「それなら」と、快く1年待つことにしました。

 しかし、1年後、再度退職を申し出ると、またしても上司に「もう1年だけ」と引き止められ、新橋さんは再び会社に残ることに。そんなことが3年間も続いた、ある日のことです。

突然の悲劇と、拭えない後悔

 突然、お父様が倒れられ、そのまま帰らぬ人となってしまいました。

「今年こそ帰ろうと思っていたのに…」

 新橋さんの心には、深い後悔が刻まれました。お父様から直接、農業を教えてもらうことも、もう叶いません。

 結局、新橋さんは実家の農家を継ぐことを諦め、会社に残ることになります。しかし、この決断を喜んだのは上司だけで、周囲からは「辞めると言っていたのになぜ辞めないんだ?」「優柔不断で信頼できない人だ」というレッテルを貼られ、社内での評価も失ってしまったのです。

「あの時、帰っていれば…」と語る新橋さんの姿に、私は「毒箭(どくせん)」という言葉を思い出しました。そして、新橋さんにこう伝えました。

「今からでも遅くはありません。お母様もお一人ですから、一度ご実家に帰って、相談してみてはどうでしょうか?」

再び掴んだ「大切なもの」

 後日、新橋さんから一枚の葉書が届きました。そこには、家族や親戚の叔父さんと一緒に、田んぼで笑顔で作業する新橋さんの写真が添えられていました。

 皆さんは、ご自身の「本当に大切な問題」を先送りにしていませんか?

あなたの「毒箭」は何ですか?

 新橋さんのように、私たちはつい「今じゃなくてもいいか」と、本当に大切なことを後回しにしてしまいがちですよね。しかし、人生には「あの時、こうしていれば」と後悔しても、二度と取り戻せない瞬間があります。

あなたの心に突き刺さる「毒箭」は、何でしょうか?

 今一度、ご自身の胸に手を当てて、本当に大切にすべきことを見つめ直してみませんか?

 この埴生の地(はにゅうのち)より、皆様の幸せを心から願っています。



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また、「毒箭」という言葉の詳しい解説は、こちらの「ノート」記事でご確認いただけます。

[https://note.com/koyasansenjyukai/n/nc70c424b5339]