~同期入社2人の辿った異なる道~
同期入社の2人、一人は専務、もう一人は平社員。なぜ、こんなにも違う道を歩んだのか。その差を生んだのは「失敗から学ぶ」というシンプルな行動だったかもしれません。
生きていく上でキャリアだけでなく「良かったと思える人生」を歩む上で、「失敗から学ぶこと」はとても大切な事と考えます。「失敗」があり、それを分析して、活かすとどんなことが起きてくるのか、気になりませんか?
先に失敗から学ぶ優位点を挙げると、次のようです。
- 失敗を認め、分析して問題点を理解する事で、次からその問題を繰り返さないようにする。
- 失敗を理解することで、乗り越える知識と技術を身に着けて、自分の能力を向上する。
- 失敗に対して真摯に対応することで、周りからの信頼を得る
では、本日のお話しです。
ある会社に上西さんと大西さんというお二人の方が居られます。
上西さんは真面目でありながらも、ユーモアも忘れない非常に魅力的な方です。会社の役職としては専務です。専務の上西さんは着実に出世街道を歩んでおり、十年で専務に上り詰めたキャリアです。かといっても、冷たいような印象は無く、どちらかと言うと頼れる上司の理想のような方です。その部署にはもう一人、大西さんという平社員の方がおられます。身長は180cmぐらいで、ちょっと抜けていますが、性格はおおらかな方です。二人は同じ高校、同じ大学、そして同じ会社に同じ年に入ってきました。
あるときに、所用があって上西さんの部署を訪ねると、コーヒーを大西さんに出していただ、椅子に座りながら、そこでいろいろなお話をするうちに、2人の話しを聞かせてもらっていました。
ちょうどその時です。上西さんの部下のお一人が部屋に入ってきて「上西さん、この商談の話がダメになってしまいそうです」とお話しされます。上西さんは「えっ、どうして」と聞き返すと「電話の対応や書類の不備があった」とのことです。その話を聞くとすぐに電話をかける上西さん。ふと、横を見ると走って入ってきた社員の方が、大西さんを睨みつけています。一通り対応が終わって、無事に商談がまとまったようです。すると、上西さんが「大西、お前は今回のこの件について、どう思っているのだ。これは大西の担当していた件だろ」と、大西さんに話しをされます。大西さんは「いや、上西さんが対応してくださって、本当に良かったです。自分が責任を取らなくて安心しました」と返されます。それを聞いていた社員の方が「大西さん、あんまりにも無責任じゃないですか」と、怒りだしますが、大西さんはどこ吹く風です。そこで上西さんは、その社員の方に「まあ、商談がうまくまとまったのだから、これでいいじゃないか、あんまり大西を責めるなよ」と言って、その社員の方をなだめられて帰されました。
そして、私の前の席に座って上西さんが私に「新井さん、私はさほどに取り柄のない人間です。けれども自分の失敗を失敗と認め、何故、失敗したのかを分析することによって自分の知恵にし、それが次の問題の時に活かされて、成功につながったのです。また、失敗した時に真摯な対応をしたからこそ、上司や部下、周りの信頼を得ることが出来て、今の立場に就くことができました。けれども、そこに居る大西は自分の失敗や責任から逃げて、今の立場に甘んじているのです。このことはさきほど、あなたが見られた通りです。もし、どなたかにお話しをする機会があれば、多くの人の教訓としてお伝え下さい」とお話しを伺い、私もこの上西さんの魅力に惹かれました。
そして、上西さんが「この大西のせいで、本当に私の人生大変だったのですよ」と、笑いながら話されると、大西さんが「何を言っているのですか。僕の方が上西さんに色々言われて大変だったのですよ」と返され、上西さんが「本当に、どうしようもない奴だなお前は」とやり取りされ、笑られるお2人の温かな関係に頬が緩みました。
今回のお話しの教訓をもう一度まとめると以下の点です。
- 失敗を認め、分析して問題点を理解する事で、次からその問題を繰り返さないようにする。
- 失敗を理解することで、乗り越える知識と技術を身に着けて、自分の能力を向上する。
- 失敗に対して真摯に対応することで、周りからの信頼を得る
失敗から学びを得て、共に「良かったな」と言える人生を歩みましょう。
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