高野山への誘い②

〜一人で自然の中で考える時間を〜

 先般、東京に行ってきたお話しを致しました。
 東京は目移りするような景色ばかりで、私のような田舎者には楽しく映りました。けれども、東京の方に伺いますと「大自然の中でゆっくりしたい」とお話しされるのです。このご意見に「霊域である高野山が一番です」と、お答いたしました。
 かつて、弘法大師さまも静かに仏さまと向き合うため、喧騒(けんそう)としている都(みやこ)から離れ、高野山に居(きょ)を移しました。
 そして高野山の山中で、修行生活を楽しんでおられたのです。
 その心中を表現されたご文章に、

 南山(なんざん)の松石(しょうせき)は看(み)れども厭(あ)かず。
 南嶽(なんがく)の清流は憐(あわ)れむことを已(や)まず。

「現代語訳」
 高野山の風景は誠に麗(うるわ)しくて、いくら眺めてもあきません。
 同じく高野山の清らか川の流れは美景であり、(私を)楽しませてくれます。

 と、あります。
 弘法大師さまは高野山の風景を眺めて、身心ともに癒され、その美しい光景を楽しんでおられたのです。
 現在、高野山は国の内外より多くの方が訪ねてまいられます。ですので、町中では山中の楽しさを満喫することは中々かないません。
 ですが、ちょっと離れた所だと小鳥がさえずり、木々や小川を眺めて楽しめる所があります。
 私は高野山にある2つの場所をオススメいたします。

◯高野山森林公園
◯高野山多目的広場

 一度、一人で自然の中でゆっくりと考える時間を持ちませんか?
 きっとアナタの中に癒しと発想があらわれてくると思います。

 また、先ほどの文章には続きがあります。癒しと美しい風景だけではない。もう一歩踏み込んだ弘法大師さまのお考え、私たちが生きる上で重要なことを教えて下さるものです。


 最初に先ほどのご文章の続きを紹介すると、

 浮華名利(ふかみょうり)の毒に慢(おご)ること莫(なか)れ。
 三界火宅(さんがいかたく)の裏(うち)に焼(や)かるること莫れ。
 斗藪(とそう)して早く法身(ほっしん)の里(さと)に入れ。
「現代語訳」
 名利や名誉や欲望は毒となり、自分を悩ませるものとなるので、惑わされてはいけない。
 先程説明した毒に心が冒(おか)されると、燃える家にいるような苦しみをさらに招いてしまう。
 早くそのことに気付いて、名利や名誉や欲望にまみれない大日如来さまの優しく温かい所に帰ってきなさい。

 と、述べられています。
 都会にいますと、喧騒にまみれ、欲望のままに行動して、あと先を考えずに身を滅ぼす言動を行ってしまうことが多々あると思います。
 けれども、落ち着いた場所に行き、ゆっくりと考える時間を作ることによって、心の静けさが生まれます。すると自然と欲望を抑制されて、身心ともに余裕をもった活動することができます。
 どうぞ、弘法大師さまが愛された高野山にお越しなり、豊かな気持ちになってください。皆さまの幸せを願っています。

 今回のご質問は高野山千手会公式アカウント↓でお伺いください。

https://lin.ee/8PB3nVo

 また、高野山千手会では、令和6年10月26日(土)午前10時から11時まで、仏教の勉強会「明日から話したくなる身近な仏教用語」と題してオンライン、オフラインハイブリッド配信をいたします。詳しくは高野山千手会公式ラインアカウントでお伝えしますので、興味のある方は同じく公式アカウント↑にご登録下さい。
※質疑応答の時間有り

※高野山のことも直接お答えさせて頂きます。どうぞ、勉強会にご参加ください。

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